まち劇インタビュー集

写真:ディルン アーシリ バンダーラ(モニュメント製作デザイナー)

ディルン アーシリ バンダーラ(モニュメント製作デザイナー)

 アイデアがひらめくのは、電車に乗って音楽を聴いてる時。クラッシックやラップをよく聴いています。作品を創ってる時は、何時間も集中してしまいますけど、頭の中に色んな音が聞こえてきますね。

 母が絵を描いてて、小さい頃から興味があって描き始めました。中学の時から美術の塾に通ってましたが、高校1年生の時、先生が見せてくれた作品を、家に帰って思い出しながら創ってみたら、ほぼ同じものが創れたんです。もしかして自分には才能があるのかなって初めて思いました。それで大学でも絵画を専攻して、卒業後はフリーランスでアートを仕事にしてました。

 大学で知り合って結婚した妻が日本に留学してて、1ヶ月の予定で妻の所に来てた時にたまたまコロナが発生したんです。それでスリランカに帰れなくなりました。最初は頭が真っ白でした。けど偶然の出会いで小島社長と知り合って。その後、愛犬を亡くした小島社長に頼まれて、その犬の立像を創ったんです。そしたら才能を認めてくれて、サポートしてもらえることになったんです。

 スリランカで創っていたのは伝統的な作品が多かったですが、静岡ではモダンアート。どちらも好きですね。静岡の人たちは静岡を小さな町と言いますが、スリランカの首都コロンボと同じくらい大きな町で、私には何もかも新鮮です。気に入ってる場所は駿府城公園。妻とよく行きます。あとジャンボエンチョー、色んなものがあって楽しいですね。静岡の人はフレンドリーで他人を助けてくれる人たちだと感じます。ここでアート活動してるのは偶然ですが、とても幸せです。夫婦2人でいられる時間も増えましたし。

 今、ロシアとウクライナで戦争が起きてますが、戦争はこの世にいらない。誰も期待してない。同じ人間なんだから、みんなで考え、平和であるべきです。世の中をもっと大事にすべきですね。「Our Life is ART」。世の中全てがアートですから。
2022年取材

一問一答ディルン アーシリ バンダーラ

  • 今日の朝食

    おにぎり(ツナマヨ)

  • 一緒に住んでいる人

    妻、犬が飼いたい(ゴールデンレットリバー)

  • 最近好きな作品

    映画「マスカレード・ホテル」

  • 静岡を色に喩えると