まち劇インタビュー集

写真:鍋田亜由美(俳優(ラウドヒル計画ノーボーダーメンバー)

鍋田亜由美(俳優(ラウドヒル計画ノーボーダーメンバー)

 「舞台に興味ないだろ」って親が思ってて、全く舞台は見ていませんでした。就職して東京のコピー機の会社で働いてた時に風変わりな先輩がいて、その人といると「何かやらなきゃ」って焚き付けられるんです。なぜか。
 で、八王子にあったパフォーミングアーツのチームに入ったのがキッカケ。それから静岡に戻っても、ともちゃんが入ってたSPACの県民劇団や「プレイバックシアター」に出演して。

 アニメや漫画が好きなんです。実写だと「役」と「本人」がいて、悪人役だったのに善人じゃんって。表裏を感じちゃうんです。アニメや漫画はそれがないですから。一番好きなのは少し前の作品ですが、『ヨルムンガンド』。血なまぐさいハードな方が好きですね。

 日常生活では他人の視線を感じます。「背が低いけど何者?」って。スーパーとかだと子どもが追いかけてくるし。「慣れればいい」とか「気にするな」とか言われても、気になるし、心に溜まる。「そんなに見るならギャラ頂戴」って言いたくなります。それに、そういう時に言われた言葉は耳に残る。
 でも、舞台に立つと、変われるんですよ。「見られるもの」から「見せるもの」に。むしろ見て欲しい、目立ちたいって気持ちになれるんです。

 新しく参加した、「ラウドヒル計画」は「仲間」って意識が強くあって、障がい者が来ても、健常者がフラットにガンガンコミュニケーションとってくるので、稽古場にいて不安になることが全くないです。ほんと、話せばわかり合える。だから心からみんなに言いたいですね。「見るくらいなら聞いて!」って。
2022年取材

一問一答鍋田亜由美

  • 今日の朝食

    チーズトースト、ミルクコーヒー

  • 一緒に住んでいる人

    1人暮らし

  • 最近好きな作品

    Aimerさんのライブ

  • 静岡を色に喩えると