まち劇インタビュー集

写真:松浦友子(俳優(ラウドヒル計画ノーボーダーメンバー)・病院事務職)

松浦友子(俳優(ラウドヒル計画ノーボーダーメンバー)・病院事務職)

 「みんなと違うのかな」って気づいたのは小学校3~4年生の時。同級生達が大きくなっていく時期に取り残される感じで。今でもその感覚はゼロじゃないです。この身長だと、セルフレジやATMはツラい。タッチパネルが照明で反射して全く見えない。長財布の先で「この辺かな、えい!」ってタッチしてますから。
 子どもの頃、将来の夢はアニメ声優でした。この体でもできると思って。そしたら、声優って仕事が人気になって、コンサートとかやって人前に出るようになったじゃないですか、それで、やめました。

 でも、小さい時から舞台を見るのが好きだったので、大人になって、知人の誘いで舞台に出てみたんです。凄く感激したんですよ。お客さんの拍手もだけど、本番でセリフを発した時の開放感、ステージ上に響く自分の声に。で、やり続けてみようと。日常では目立ちたくないのに目立っちゃうのが辛いけど、舞台上ではセリフが無くても、隅にいても、「こっち!こっち見て!」って思ってますから。

 今、参加してる「ラウドヒル計画」は、静岡をテーマにした舞台を創ってて、地元の人たちと地元の作品ができるのがとても嬉しいです。それに、私が舞台に立つことで、こういう珍しい病気があることを知ってもらうチャンスにもしたいし、たくさん舞台に立って、こういう障がい者が静岡で暮らしてることを、普通なことにしていきたいです。

 なべちゃんとは10才からの友達。なべちゃんの言うには、私が「友達になってください」ってお手紙書いたみたいで。その次に会った時、会話なしで黙々と2人でトランポリンをやったのがキッカケです。笑。
2022年取材

一問一答松浦友子

  • 今日の朝食

    目玉焼き、白いご飯、サラダ、鮭、お味噌汁

  • 一緒に住んでいる人

    両親、姉

  • 最近好きな作品

    映画「シラノ」

  • 静岡を色に喩えると

    濃い青